【事例】数学の宿題での対応

中学2年生の息子が二次方程式の宿題に取り組んでいるとき、明らかに解き方を間違えているのが見えました。しかし、すぐに指摘せず、息子が自分で答え合わせをして「あれ？おかしいな」と気づくまで待ちました。その後、息子から「ここがわからないんだけど」と質問されたタイミングで、「じゃあ、一緒に考えてみよう」とサポートを始めました。結果として、自分で間違いに気づき、修正する力が育ちました。

【事例】英語学習での経験

英語教師の母親は、中学1年生の娘に対して「もっと早く単語を覚えられるはず」と考え、毎日20個の新出単語を覚えるよう促していました。しかし、娘は負担を感じて英語嫌いになりかけていました。この状況に気づいた母親は、娘と相談して1日10個のペースに調整。さらに、娘が興味のある洋楽の歌詞を使って学習するなど、娘のペースと興味に合わせた方法に変更したところ、自主的に学習するようになりました。

【事例】理科のレポート作成での成功体験

中学3年生の娘が、理科の実験レポートで悩んでいました。観察結果をグラフ化する際、最初は軸の設定や目盛りの取り方を間違えていましたが、親は「どうしてこの軸の値にしたの？」と優しく尋ね、娘の考えを聞きました。

そして、「なるほど、そういう考え方もあるね。でも、こういう見方もできるかも？」と提案。娘は自分で気づいて修正し、「次からは自分でできそう！」という自信につながりました。

【事例】社会科の歴史学習での待ち時間

中学1年生の息子が歴史の宿題で、平安時代と鎌倉時代の出来事を混同していました。親は間違いに気づいていましたが、あえて指摘せず、息子が教科書を見返して確認する様子を見守りました。

30分ほど経って、息子が「あれ？これって平安時代の話だったかな」と疑問を持ち始めたところで、「教科書のどの部分を見たらはっきりするかな？」とアドバイス。結果として、息子は自分で誤りを見つけ、「時代の流れを年表で確認してから進めよう」という学習方法を身につけました。